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将来を考えた際、「手持ちの資金を元にして、投資を行うのはどうだろう」と考える方は多いのではないでしょうか。
投資には株・FXなど様々な種類が存在しますが、どんな投資にもリスクはあり、必ずしも儲かるとは限らないどころか、運用の方法によっては逆に損益が発生してしまうことだって珍しくありません。

そんな中、比較的手堅いとされている投資先が『不動産投資』です。

もちろん不動産投資にはリスクは生じますし、安全だと断言することは不可能でしょう。
ですが不動産は株などに比べれば価格の流動性がまだ低く、よっぽどのことがなければ値下がりしにくいという物件がほとんどとなっています。


簡単な不動産投資の流れとしては、手持ちの物件もしくは新たに購入した物件を賃貸に出し、その賃料で収益を出すというのが基本です。
支出としては『物件の購入費(資金を借りている場合は金利も)』『税金』『維持管理費』などが、収入としては『居住者から支払われる毎月の家賃』などが考えられます。

安定して収入を得るためには、何といっても「空き室状態にならない」ことです。
いくら安めに買えた物件であったとしても、空き室状態が続いてしまえば収入は途絶えてしまいます。
よって不動産に投資する場合は、「いかに空き室状態を作らないか」、つまり「いかに入居希望者が途切れないようにするか」ということがポイントとなってくるのです。


具体的には、人々が「賃貸物件を選ぶ際、どんな条件を求めるか」ということをふまえつつ、ニーズにこたえていけるような物件に投資する、というのが手堅さを増すことになるでしょう。
ニーズは各エリアによっても全く異なるのですが、その選択肢のひとつとしてご紹介したいのが『楽器可防音賃貸マンション』です。

ここからは楽器可防音賃貸マンションについて、不動産投資という観点からみていきたいと思います。

『防音賃貸物件』というものは、総じて物件数が少なくなっています。
そのため、好みの地域や予算などの条件にしっくり合うような防音賃貸物件が、必ずしも見つかるとは限りません。


楽器の種類によっては、防音でない一般の住宅を借りて、比較的安く簡単に設置できる『簡易防音室』を設置するというのも手です。
折り畳み式のものなどもありますし、防音工事と違って原状復帰もほとんど手間がかかりません。
ただし簡易防音室の防音効果は、基本的には気休め程度です。
ドラムなどの響きやすい楽器の音まで防ぐのは難しいため、この方法では解決できない可能性が高いでしょう。


他の方法としては、発想を変え、徒歩数分圏内などの近隣に『安く借りられる音楽スタジオ』がある物件を探すというのもよいかもしれません。
特に都市部ともなれば、安めの音楽スタジオは数多くあるという場所も少なくないはずです。
防音賃貸物件でも場合によっては騒音トラブルになってしまうケースもあることから考えると、「ある程度はトラブルを気にせず楽器を演奏できる、借りスタジオのほうが気楽だ」という見方もできるでしょう。

そもそも楽器可物件・防音賃貸物件とされる物件の家賃は、一般住宅よりも高めに設定されているのが普通です。
うまく条件に合う物件を探せれば、住宅となる物件の家賃とスタジオのレンタル料を合わせても、防音賃貸物件を借りるよりも割安にできる可能性もゼロではありません。

 

もしあなたが家でも楽器を演奏したいと考えて住居となる賃貸物件を探している場合は、防音性が高い物件を選ばないと、音を防ぐのは難しくなってしまいます。

しかも普通の防音室の場合は、『ピアノや弦楽器などの、比較的“低音”が響きにくい楽器』のみを想定した防音となっていることがほとんどです。
さらに“防音”室と名がついていても、完全に音をシャットアウトするのではなく、音量を下げるぐらいしか防音効果がないことも珍しくありません。

ドラムやエレキギターなどのアンプに繋ぐような楽器は、非常に低音が響くため、それを想定した防音工事を行うとなると余計に費用がかかります。
よって『楽器可防音賃貸物件』をうたっていても、ピアノなどはOKでも、ドラムなどはNGというように、楽器の種類に制限がかけられているような物件もあるのです。


「どうしても入居したいから」と、審査を通すためにOKとされる楽器を申告し入居後に他の楽器を演奏するつもりでいる……などのように、嘘の申告をしてしまえばよいのではないかと考える方もいらっしゃることでしょう。
ですがNGと定められるには、それだけの理由がある可能性があります。

嘘の申告をして入居し、あとでバレてしまったケースの場合、オーナーから即刻退去を命じられて引っ越しの費用などが余計にかかったリ、楽器の音が原因でトラブルになったり、トラブルがもとで慰謝料を払う羽目になったりということも考えられます。
どんなに気に入った物件でも、NGに指定されている楽器の演奏を予定されている場合は素直にあきらめて、別の物件を探したほうが無難でしょう。

賃貸において『楽器可物件』とは、楽器を演奏してもよいという条件の元で賃貸に出されている物件をさしています。
ほとんどが「(定められた条件か、常識の範囲内だったら)楽器を演奏してもいいけど、同じ物件に住んでいる他の方もそれは同じだから、他の方の楽器の演奏の音が聞こえたとしても、『お互いさま』ということで、基本的には文句を言わないでくださいね」というような条件を想定しているといってよいでしょう。

『楽器可物件』とされている場合、家の中で演奏できる時間帯(何時~何時のみ演奏OKなど)・演奏できる楽器の種類・演奏時の注意点などが定められていることが多くなります。
物件により状況が異なるため一概にはいえませんが、演奏条件が細かいほうがオーナーや管理会社がしっかりしている可能性が高く、そのほうが演奏が原因となるトラブルが起きにくくなるかもしれません。


ここで気を付けたいのは、『楽器可物件』とされている賃貸物件であったとしても、必ずしも『防音賃貸物件』(=防音設備が整っている物件)とは限らない点です。
防音設備が整っていなくとも、楽器可をうたっている物件は少なくないのです。
しっかりとした防音設備が備わっている物件なら、高確率で『防音室あり』などの条件が別途書かれているはずです。

特に家賃が『その地域の相場より安い~相場程度』の物件には、注意が必要だといえるでしょう。
防音性を高めるには通常は専門の内装工事を行う必要があり、一般の物件以上に初期費用がかかるものであるため、家賃にそのぶんの金額が上乗せする形となり、やや高めに設定されているのが普通なのです。
もし家賃に上乗せ分が感じられないのに『防音賃貸物件』とうたわれている場合、何らかの訳アリな物件である可能性が高くなるので、しっかり確認をすることをお勧めいたします。

費用面や選択肢の狭さを考えると、最初から『防音賃貸物件』という条件のみにこだわって探すのではなく、まずは『楽器可物件』という条件で探してみて、見つかった物件が防音賃貸だったらラッキー、ぐらいのほうが好みの物件を探しやすい可能性もあるかもしれません。


なお気を付けておきたいのは『楽器可物件』と『楽器相談物件』は全く別の条件だということです。
『楽器可』という条件の賃貸物件は、楽器を演奏する方をターゲットに絞って入居する方を募集しているケースがほとんどです。
ですが『楽器相談』という条件の賃貸物件は、楽器を演奏する方に限定せず、楽器を演奏しない方もターゲットとして入居する方を募集しているケースがほとんどです。
そのため入居後に自宅で楽器を演奏した場合、楽器を演奏しない住民から文句を言われる確率が格段に高くなってしまうのです。

楽器を演奏したい方は、『楽器可』の物件を選んだほうがトラブルに繋がる可能性が低くなるでしょう。

 

 

『防音賃貸物件』をうたっている物件であったとしても、その防音性は物件により全く異なります。
その理由としてまず考えられるのは、防音性を高めるような内装工事は、普通の内装工事よりも費用がかかるということがあげられるでしょう。


少々防音性を高める程度であれば、壁や床や天井に防音効果が期待できるマットやパネルやシートなどを貼ったり、窓やドアに厚めで隙間が無いタイプのものを採用したりなどで十分なため、費用もそれなりで済みます。
ですがその程度の内装工事を行った程度では、防音性は『一般の物件よりも多少高め』ぐらいにしかならないことでしょう。

楽器の演奏が漏れないほどの完全防音室を備えるとなると、工事費用はかなり高くなってしまいます。
初期投資が高額となるため、そのぶん家賃も上げなければ採算が取れません。
家賃が上がると入居希望者を見つけにくくなってしまうことから、入居希望者を見つけやすいような状況でもない限り、完全防音室を備えているような防音賃貸物件を作るのはリスクが高くなってしまうのです。


もしもあなたが「(常識の範囲内の)生活音を、多少防げる程度でよい」と考えているのであれば、『鉄筋コンクリートの一般マンション』や、もしくは『(防音室までいかなくとも)軽めの防音設備を備えた程度の防音賃貸物件』で十分にこと足りるでしょう。
そのほうが初期費用・家賃・管理費など費用面もおさえられますし、物件の種類も多いことから選択肢も増えてきます。