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賃貸において『楽器可物件』とは、楽器を演奏してもよいという条件の元で賃貸に出されている物件をさしています。
ほとんどが「(定められた条件か、常識の範囲内だったら)楽器を演奏してもいいけど、同じ物件に住んでいる他の方もそれは同じだから、他の方の楽器の演奏の音が聞こえたとしても、『お互いさま』ということで、基本的には文句を言わないでくださいね」というような条件を想定しているといってよいでしょう。

『楽器可物件』とされている場合、家の中で演奏できる時間帯(何時~何時のみ演奏OKなど)・演奏できる楽器の種類・演奏時の注意点などが定められていることが多くなります。
物件により状況が異なるため一概にはいえませんが、演奏条件が細かいほうがオーナーや管理会社がしっかりしている可能性が高く、そのほうが演奏が原因となるトラブルが起きにくくなるかもしれません。


ここで気を付けたいのは、『楽器可物件』とされている賃貸物件であったとしても、必ずしも『防音賃貸物件』(=防音設備が整っている物件)とは限らない点です。
防音設備が整っていなくとも、楽器可をうたっている物件は少なくないのです。
しっかりとした防音設備が備わっている物件なら、高確率で『防音室あり』などの条件が別途書かれているはずです。

特に家賃が『その地域の相場より安い~相場程度』の物件には、注意が必要だといえるでしょう。
防音性を高めるには通常は専門の内装工事を行う必要があり、一般の物件以上に初期費用がかかるものであるため、家賃にそのぶんの金額が上乗せする形となり、やや高めに設定されているのが普通なのです。
もし家賃に上乗せ分が感じられないのに『防音賃貸物件』とうたわれている場合、何らかの訳アリな物件である可能性が高くなるので、しっかり確認をすることをお勧めいたします。

費用面や選択肢の狭さを考えると、最初から『防音賃貸物件』という条件のみにこだわって探すのではなく、まずは『楽器可物件』という条件で探してみて、見つかった物件が防音賃貸だったらラッキー、ぐらいのほうが好みの物件を探しやすい可能性もあるかもしれません。


なお気を付けておきたいのは『楽器可物件』と『楽器相談物件』は全く別の条件だということです。
『楽器可』という条件の賃貸物件は、楽器を演奏する方をターゲットに絞って入居する方を募集しているケースがほとんどです。
ですが『楽器相談』という条件の賃貸物件は、楽器を演奏する方に限定せず、楽器を演奏しない方もターゲットとして入居する方を募集しているケースがほとんどです。
そのため入居後に自宅で楽器を演奏した場合、楽器を演奏しない住民から文句を言われる確率が格段に高くなってしまうのです。

楽器を演奏したい方は、『楽器可』の物件を選んだほうがトラブルに繋がる可能性が低くなるでしょう。